いよいよ今まで学習してきた知識を利用して、電子計算機の回路の設計を行い
ます。これまで、苦労してブール代数を学習したのは、電子計算機の回路の設
計を行うために必要な基礎知識を習得するためです。
論理回路は、大別すると
- 組み合わせ回路
- 出力がそのときの入力の状態のみで決まる回路です。
これは、出力が以前の動作に依存しないことを言ってます。要す
るに情報を記憶しない回路です。入力の組み合わせにより出力が
決まるので、組み合わせ回路と呼ばれます。
- 順序回路
- 出力は、そのときの入力と、その以前の状態で決まる回路
です。これは、出力が以前の状態にも依存することを言ってます。
以前の状態に依存すると言うことは、以前の情報を記憶している
と言うことです。これは入力の順序により、出力が決まるので順
序回路と呼ばれます。フリップフロップ回路で構成されています。
に分けられます。今までの学習で、組み合わせ回路のどんな順序回路でも設計
できる準備が整いました。順序回路は、4年生で学習することになっています
ので、それまでのお楽しみです。そんなに難しくないので、興味のある人は自
分で学習してください。
ただし、後で出てくる累算器2には順序回路が使わ
れています。しかし、ここでは順序回路を意識する必要は無く、累算器の動作
と、加算とのかかわりについて、理解できれば十分です。
ホームページ: Yamamoto's laboratory
著者: 山本昌志
Yamamoto Masashi
平成19年8月20日