- チューリング機械は、図1のような構造をし
ています。そして、その動作は、次の通りです。
- 書き換え可能な無限に長いテープと、オートマトンと言われる移動可
能な機械からできている。
- テープには、いろいろな記号が書かれている。
- オートマトンには、テープの内容を読み書き可能なヘッドと内部状態
を記憶する装置、テープの任意の位置に移動する装置から構成されてい
る。
- オートマトンの動作(テープの読み書き)や移動は、今の場所のテープ
の記号と内部状態により決まる。
- この単純なチューリング機械で、ほとんどあらゆる計算ができます。
計算できない問題もあるようですが、これはここの講義のレベルを超え
ます。
- このチューリング機械を実際に実現させたものが、ノイマン型コン
ピューターです。その特徴は、以下の通りです。
- 1次元的に並んだメモリーがあり、そこにプログラム(命令)もデータも
格納される。メモリーの内容は、自然数の番地で参照できる。
- メモリーに格納されたプログラム(命令)とデータの見かけ上の区別は
ない。プログラムをデータとして見ることも、データをプログラムとし
てみることもできる。
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Yamamoto's laboratory著者:
山本昌志
Yamamoto Masashi
平成16年9月7日