値を計算するためには, を示す関数 を決めればよい.この関数の決め方には, いろいろな方法がある.計算機応用の講義では,2つの方法を学習する.
今回の講義では,前者の補間法の学習する.補間法にもいろいろ有るが,ここでは最も基 本的なラグランジュ補間とスプライン補間について説明する.これらを学習した後,最小 2乗法について説明する.
一般的には,補間とは得られたデータの範囲内での値の推定のことを言う.それに対して, 範囲外の推定は補外と言う.2.例えば,図3のように 〜 のデー タがあり,それらを通る曲線が得られたする.データの範囲 の推定を補 間,それ以外を補外と言う.ただし,どちらも同じ関数を用いる.
補間に比べて,補外の方が近似の精度が悪くなる場合が多い.このことは,証券価格のグ ラフを考えると良く分かる.本日までのデータを補間することはそんなに難しくないが, 明日以降の価格を推定することは極めて難しくなる.もし,良い精度で明日以降の価格が わかれば,大金持ちになれるであろう.