4 完全直交系

ある任意の関数$ g(x)$を関数列$ \phi_n(x)$で展開できる場合,それを完全系と言う.

$\displaystyle g(x)$ $\displaystyle =a_0\phi_0(x)+a_1\phi_1(x)+a_2\phi_2(x)+\cdots$ (11)
  $\displaystyle =\sum_{n=0}^\infty a_n\phi_n(x)$ (12)

そして,関数同志の積の積分で,

$\displaystyle \int\phi_m(x)\phi_n(x)\,\mathrm{d}x= \begin{cases}0 \quad & (m\ne n)\\ 0より大きいある値 \quad & (m=n) \end{cases}$ (13)

の場合,直行系と言う.積分の範囲は関数の定義域である.特に,

$\displaystyle \int\phi_m(x)\phi_n(x)\,\mathrm{d}x= \begin{cases}0 \quad & (m\ne n)\\ 1 \quad & (m=n) \end{cases}$ (14)

の場合,規格化直行系2と呼ぶ.これら, 完全系や直交系の話は,ベクトルを他のベクトル列の和で表すのと似ていることに注意せ よ.


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著者: 山本昌志
Yamamoto Masashi
平成18年12月1日


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