2 プリプロセッサの実行タイミング(p.282)

gcc」を使って,ソースプログラムをマシン語に直すとき,通常はコンパイルす ると言うが,実際にはコンパイル以外の作業も行っている.教科書のp.282に示されてい るように,コンパイルの前にプリプロセッサーがソースファイルを書き直している.そして, コンパイルにより,ソースファイルをオブジェクトファイルに変換している.最後に,リ ンカーがいろいろなファイルを寄せ合わせて実行可能なファイルを作成する.

プリプロセッサーは,コンパイルに先だって,ソースファイルを変更している2gcc ではいろいろな処理が行われるが,プリプロセッサーの動作が一 番最初に実施される.そこで,諸君が書いたC言語のプログラムを変更しているのである. preprocessor(pre:あらかじめ,processor:処理するもの)という名前からも,そのことが よくわかる.

プリプロセッサーができることは,教科書のp.283の表に示されている.いろいろな機能 があるが,本講義で使うのは -4pt

くらいである.


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著者: 山本昌志
Yamamoto Masashi
平成18年6月6日


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