文章作成順序
アウトライン
|
WordアウトラインMicrosoft Word のアウトラインの使い方を説明します.長い文書を作成するときに,このアウトラインの機能を使うと使わないでは作業効率に雲泥の差が出ます.初心者向けに,アウトラインの使い方の基本から説明します. 目次アウトラインとは何か?アウトラインは英語「outline」で,輪郭とか概要という意味です.文書の輪郭を表すものです.長い文書を作成する場合には,まずは構成を考えるでしょう.その構成のことです. 長い文書を作成するときには,文書の枠組みを作ります.この文書の枠組みがアウトラインです.具体的には,章や節のタイトルを並べたものがアウトラインになります.卒業論文は,大抵の学生が初めて作成する長い文書です.その際,指導教官は「章立てを作れ」と最初に言うはずです.この章立てが,Word のアウトラインになります.卒業論文に限らず,ちょっと長い文書には必ずアウトラインがあります.社会人だと,レポートを書く機会も増えます.この機能を理解すると,Word と仲良く末永く付き合えます. 具体例大阪府立大学 経済学研究科の優秀卒業論文が公開されています.その中から金礪聖治さんの「組織におけるナレッジの蓄積と活用」を例に,アウトラインを示します.この論文のアウトラインは,
なぜ必要か?長い文書を作成する人はアウトライン(章立て)の重要性をよく認識しています.アウトラインが悪いと,文書の作成にとても苦労します.読者も内容がなかなか理解できずに,イライラします.アウトラインが決まってしまうとそれに沿って文書を作成するだけなので、かなり気が楽になります 報告書や論文のような文書では,大体のアウトラインが決まっています.読者がこれらの文書を作成する時には,先人(卒業生や先輩)達の文書を見ると良いでしょう.幾人かの目次を見ると良いでしょう,すると,目次の内容が似通っていることが理解できるでしょう.卒業論文などでは,これら先人の書いた文書(卒論など)を参考にアウトラインを作ります.どんな人でも1日もあれば,アウトラインができるでしょう.これが卒論を作成する第一歩です. 大学で実験を伴う理系の人は,このアウトラインという考え方に慣れているはずです.実験のレポートのアウトラインは決まっており,大体は(1)目的,(2)実験内容と実験方法,(3)実験結果,(4)考察,(5)まとめ — です. 長い文書を作成するときには,まずアウトラインです.そして,文書の内容を書き始めます.文書を記述すると,アウトラインが変わることがあります.それはそれで,全く問題ありません.文書の目次を見ながら,適切なアウトラインになっていることを確認しながら,文書を作成します. Word のアウトライン作成方法Word には,アウトラインを作成する便利な機能があります. 以下に Word で作成したアウトラインの例を示します.ひとつも文章(センテンス)が無いのに,文書の流れが理解できます.これがアウトラインの進化です. 作成方法まずは,Word をアウトラインモードにします. アウトラインの設定がおかしい場合Word のダメなのところは,ユーザーの意図したとおりに動作しないことがあります.アウトラインのインデントが左にずれたり,番号が連続しないことがあります.最初は,ユーザー(自分)の使い方が間違っていると思うでしょうが,実際は Word の方がおかしいです.いつまでたっても,このバグが修正されないことに腹立たちさを覚えます. 先頭がおかしい場合理由は分かりませんが,アウトラインの先頭が左に移動したり,章・節の番号が不連続なることがあります. 見出しの数字がおかしい場合突然見出しの数字のサイズがおかしくなることがあります.この場合,スタイルやアウトラインからフォントサイズを修正しようとすると「数値は1から600までです」とか「数値は1から1638までです」と表示され,どうやっても修正できない場合があります.これは,フォントの倍率の問題です.厄介なことに,ちゃんと値が100%と設定されていても,この問題が発生することがあります.修正方法は,以下のとおりです.
参考資料
更新履歴
|