まず、言葉の違いについて説明が必要であろう。通常、副プログラムではなく サブルーチンと言われることが多いので、注意が必要である。また、副プログ ラムに対して主プログラムと言うものがあり、それはメインルーチン、あるい はメインプログラムといわれます。英語と日本語の違いですが、コンピューター はアメリカで発展したので、英語が使われることが多いので覚えておきましょ う。
コンピューターのプログラムは、皆さんが練習問題で作成する数行のものから、 widowsの4千万行2に及ぶ ものまで多種多様です。サブルーチンという考え方は、長いプログラムを書く 場合に非常に有効です。また、長くなくても、分かりやすいプログラムを書く 場合に効果を発揮します。
部品ごと、設計を行うのですが、それぞれの部品の接続に関しては、予め決め ておきます。たとえば、エンジンを設計する人とトランスミッションを設計す る人の間で、その接続方法を決めてから、各々設計にかかります。そうしない と、最後に組み合わせるときに、それぞれの部品が接続できないということに なります。
部品ごと設計が終われば、すべてを組み合わせて、自動車の設計が完了です。 予めそれぞれの部品の接続方法が決められているので、ちゃんとした自動車が 出来上がります。大雑把に言うと、自動車の設計は、このようにして行われま す。製造もほとんどこれに似ています。部品をつくり、最後に組み立てて完成 です。この方法は、大規模なものを作るときに行われる一般的な方法で、重要 なことは、
ここでは、自動車をエンジンやトランスミッション等、1段階に分けましたが、 実際には、更に細かく分けます。エンジンであれば、ピストンやバルブ、シリ ンダーと分けていきます。部品によっては、更に細かく機能ごとに分けていく でしょう。機能ごとに分けると分かりやすくなることを理解してください。
プログラムでは、この特定の機能ごとの集まりをサブルーチンといいます。メ インルーチンは、プログラム全体を統括しているもの、自動車のフレームみた いなものと考えてください。
このように、機能別に分けることにより、プログラムは分かりやすくなります。 そして、機能がはっきりすれば分担してプログラムを書くこともできます。た だ、自動車の機能ごとの部品と同じように、プログラムで処理するデータの取 り合いはきちんとする必要があります。
自動車の部品にはどれも優劣がありませんが、プログラムの場合、1つだけ特 別な機能のルーチンがあります。メインルーチンと呼ばれるもので、必ず、最 初に実行されるプログラムです。プログラムの場合、1行毎順番に実行される ため、どれから実行するか決める必要があります。自動車の部品の場合、それ ぞれが同時に動き機能するため、メインルーチンに対応するものがありません。
それでは、実際のプログラムでサブルーチンが便利で、プログラムを分かりや
すくする様子を見ていきましょう。