教科書の問題の表現が間違っています。教科書の表現「、
だけが0」というのは全く間違っています。なぜな
らば、はこれだけで論理式になっており、論理変数に従
い値が決まります。たとえば、
のときは0になり、(0,0,0)も0、
(0,1,0)は1のようになります。
もし、百歩譲って、教科書の問題の意図していることが
と連立方程式としましょう。そうするとその答えは、またはのとき、
0となる論理式となります。これは、
|
(2) |
です。これは、教科書の答えと矛盾します。したがって、このような連立方程
式ではないことが分かります。
そうすると、答えから類推するしかないのですが、それによると問題の論理は
- 論理変数
の値が(0,1,1)または(0,1,0)のとき、論理
式は0になる。
ということみたいです。
問題にしたがい、まず加法標準形と乗法標準形に直しましょう。乗法標準形は
カルノー図を書くまでも無く論理式は分かりますが、とりあえずいつものパター
ンで進めましょう。加法標準形は1に着目したカルノー図、乗法標準形は0に着
目したカルノー図を描きます。それぞれ、図1と図
2になります。
カルノー図が描けたので、論理式は簡単です。まず1に着目した加法標準形の
論理式を示し、NANDオンリーの式に変形します。それは、以下の通りです。
次に、乗法標準形からNORオンリーの論理式に変形します。これも先ほど同様
に、
となります。
ホームページ: Yamamoto's laboratory
著者: 山本昌志
Yamamoto Masashi
平成19年8月20日