ここまで示した方法は、わりとエレガントな方法です。しかし、1階の常微分
方程式しか取り扱えないので不便です。そこで、高階の常微分方程式を1階の
連立微分方程式に直す方法を示します。要するに、高階の常微分方程式を連立
1階常微分方程式に直し、4次のルンゲ・クッタ法を適用すると言うことです。
例えば、次のような3次の常微分方程式があったとします。
初期条件は、
とします。この3階常微分方程式を次に示す式を用いて変換します。
この式を用いて、式(29)を書き直すと
となります。これで、3階の常微分方程式が3元の1階の連立常微分方程式に変
換されました。1階の微分方程式ということで、4次のルンゲ・クッタ法が使え
ます。以下の通りです。
以下の高次常微分方程式を連立1階微分方程式に書き換えなさい。
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著者: 山本昌志
Yamamoto Masashi
平成19年8月21日