高階の常微分方程式を連立1階微分方程式に書き換えるという問題です。それ
により高階の微分方程式でも、ルンゲ・クッタ法が使えるようになります。
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(1) |
これは2階の常微分方程式ですから、2元1階常微分方程式に変形できるはずです。
まず、
と変数の変換をします。この変数変換により、
が直ちに導けます。これは求める2つの式の1つになります。
もう一つは、問題で与えられている式に変数変換の式(2)
を適用します。すると、
となります。ここでは、
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(7) |
を利用したことを忘れないでください。
したがって、式(3),
(6)から、連立方程式は、
となります。これが問題に対する解答です。
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(9) |
問題1と同じ方法で式を変形します。すると、
を導くことができます。
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(11) |
これも問題(1)と同じです。ただ、式の中にが入っているだけです。問題
(1)の式(2)と同じ変数変換すると、問題の式は、
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(12) |
と変形できます。したがって、求める連立方程式は
となります。
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(14) |
これは3階の常微分方程式ですが、考え方は2階の場合と全く同じです。変数の
変換が
となるだけです。この変数変換によって、
を直ちに導くことができます。問題の式にこれらを代入すると
となります。式(17),
(18)から求める連立方程式は、
です。
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(19) |
右辺に
があり非同次微分方程式となっていますが、新しいこ
とは何もありません。問(1)と同じように変数変換して、計算するだけです。
解答は以下の通りです。
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(21) |
これも問(5)とほとんど同じです。
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(23) |
非線形項
がありますが、同じ考え方で式の変
形ができます。
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(25) |
これも、問(7)と同じ非線形の微分方程式です。
ホームページ: Yamamoto's laboratory
著者: 山本昌志
Yamamoto Masashi
平成19年8月21日