1 本日の学習内容

本日は、サブルーチンがなぜ必要か学習して、それをC言語で実装する方法を学習する。 これを学ぶことにより、かなり長いプログラムが書けるようになる。

1.1 良いソースコードとは

良いプログラムは、時代とともに変わってきている。それは、コンピューターのハードウェ アーの進歩に応じて、求められるプログラムの書き方が変わるのである。プログラマーは ハードウェアーの能力の応じたソースコードを書く必要がある。

昔は、CPUの能力は貧弱で、使えるメモリーも少なかった。当時は、速度が速く、メモリー を余り使わないプログラムが良いとされた。そのためには、かなりアクロバティックなプ ログラムが書かれたようである。高級言語に機械語を併用したり、メモリーに関しては様々 な節約テクニックを駆使したようである。このようなプログラムのソースは必然的に内容 が分かりにくくなる。

現在では、パソコンですら、ありあまるCPU能力と巨大なメモリー空間が利用できるよう なっている。しかしながら、Graphical User Interface(GUI)が当たり前になり、プログ ラムそのものも巨大なものとなってきている。プログラムの巨大化に合わせて、プログラマー 能力が進歩すれば良いのであるが、それは不可能である。従って、プログラムの方法その ものを変えなくてはならない。

巨大なプログラムには、必然的にバグ(bug)2が 多く、その修正が大問題である。また、一人で開発することは不可能で、大人数で開発す ることになる。昔ながらの効率のみを考えた分かりにくいソースコードでは、修正は困難 をきたすし、大人数の開発は不可能である。現代のように巨大なプログラムを開発すると きには、何よりも

が求められる。本日は、この分かりやすいソースコードを書く方法を学習すると言っても 過言ではない。

後で述べるが、そのために、関数というものを使いプログラムを機能(部品)毎に分割する。 そうすることにより、ソースコードの再利用が可能となる。部品にすればいろいろなプロ グラムで利用できるのである。要するに、部品、例えばボルトのように、ソースコードを 使い回しできるのである。再利用しやすいプログラムを書くことも現代のプログラマーに 強く求められている。



ホームページ: Yamamoto's laboratory
著者: 山本昌志
Yamamoto Masashi
平成17年1月26日


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