1 先週の復習と本日の内容

1.1 復習

先週の演習では、関 数を使ったプログラムを作成した。ちょっとばかり復習であるが、自分で作った関数を使うためには、プログラム中に、
プロトタイプ宣言
関数の戻り値の仮引数の型を示す。これは、関数の使い方の間 違いをコンパイラーがチェックするために必要である。
関数呼び出し
関数を呼び出すためには、必要に応じて実引数を伴って関数名をコー ルする。
関数の定義
その関数で処理する内容を記述する。呼び出し元からのデータは引 数で渡される。return文で呼び出し元へ、データを送ることができる。
を書かなくてはならないことを思い出して欲しい。そして、これを記述したプロラム例と して、次の の様なものを練習した。このうち3番目のプログラムについて、復習する。

先週のプログラムの例題では、2倍角の公式

$\displaystyle \sin 2\theta=2\sin\theta\cos\theta$ (1)

を確認する図1のプログラムを示した。これは角度を0〜360度 まで、1度ずつ変化させてそれぞれを、表示させている。このプログラムを見て、以下の ことを理解して欲しい。
図 1: 2倍角の公式を確認するプログラムとメモリー
\includegraphics[keepaspectratio, scale=0.9]{figure/argument.eps}

それから、最後ではあるが、三角関数のような数学関数は、プログラマーが定義する必要 はなく、ライブラリーを使う。そのために、まずは数学関数のライブラリーのヘッ ダファイルをインクルードする必要がある。これは簡単で、プログラムの先頭に

	#include <math.h>
と書く。コンパイルする場合、以下のようなオプションを付ける必要がある。
	cc -lm -o bai baikaku1.c
baiが実行ファイル名で、baikaku.cがソースファイル名である。オプション -lmが数学関数を使いますよとコンパイラーに知らせているのである。

1.2 本日の学習内容

先週の学習で、関数の基礎的なことを学習した。これで、かなりのことができるが、不十 分なことがある。それは、 というような問題がある。本日は、その2つについて学習する。


ホームページ: Yamamoto's laboratory
著者: 山本昌志
Yamamoto Masashi
平成17年2月15日


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