先週は、プログラムの命令をビットパターンに変換する方法を学習した。その
方法は単純で、
- アセンブラの命令のビットパターンは、教科書p.213の命令語の構成の
通りである。
- 命令にアドレス(通常はラベル名)が含まれない場合、マシン語は1
ワード(16ビット)で構成される。
- 上位の8ビット(16進数の2桁)が命令の種類を表す。
- 下位の8ビットが、処理の対象の汎用レジスターを表す。
- 命令にアドレスが含まれる場合、マシン語は2 ワードで構成される。
- 第一語の上位の8ビットが命令の種類を表す。
- 第一語の次の4ビット(第4〜7ビット)が、処理の対象の汎用レ
ジスターを表す。
- 第一語の最下位の4ビット(第0〜3ビット)が、処理の対象の指
標レジスターを表す。指標レジスターが無い場合は、
(0)となる。
- 第二語は、処理の対象のアドレスを表す。
とすればよい。この命令コードとビットパターンの変換表のことをオペレーショ
ンコード(operation code)、略してOPコードと言う。
これで、整数と文字、そして命令までビットパターンで表せたことになる。実
際のコンピューターでは、このビットパターンが線路の電圧のパターンとなる。
そのパターンに従い、動く自動機械に過ぎない。この自動機械の設計には、2
年生の時に学習したブール代数が役に立つ。これまでの学習で、諸君はほと
んどコンピューターの基礎的なことを学習したわけである。もし、いままで学
習した知識を全て持って、1940年にワープできたら、世界的なコンピューター
の権威になれるはずである。
いままでは、ハードウェアー寄りの話をした。特に重要なことは、命令でも
データでもビットパターンで表現することである。ここではもう少し、掘り下
げて、そのビットパターンが電圧を表し、それがコンピューターのハードウェ
アーになっていることを示す。ビットパターンというソフトウェアーが、電圧
というハードウェアーに出会うところである。
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Yamamoto's laboratory著者:
山本昌志
Yamamoto Masashi
平成16年9月7日