3 ジャンプ命令

3.1 正分岐(JPL)

3.1.1 内容

命令語 JPL
語源 JumpPLus (jump:ジャンプ plus:プラス(正))
役割 フラグレジスタ(FR)SF(Sign Flag)が0、かつ、 ZF(Zero Flag)が0のとき、指定の実効アドレスに制御が移る。
書式 教科書(p.71)の通り
機能 教科書(p.71)の通り
フラグレジスタ 変化せず。

この命令は、これ以前の演算の結果の状態が、0を含まない正の場合、指定の実効アドレ スに分岐させる。通常は、比較命令とペアで使われることが多いが、そうでない場合もあ る。この命令を使う場合は、フラグレジスタの状態をよく考える必要がある。

3.1.2 使用例

      JPL   A        ;SF=0かつZF=0の場合、アドレスaにジャンプ
      JPL   A,GR1    ;SF=0かつZF=0の場合、アドレス[A+GR1]にジャンプ

教科書の例題(p.71 List4-22)のプログラムを図1に示す。

図 1: List4-22のプログラムとフローチャート
\includegraphics[keepaspectratio, scale=1.0]{figure/list4-22.eps}

3.2 負分岐(JMI)

命令語 JMI
語源 JumpMInus (jump:ジャンプ minus:マイナス(負))
役割 フラグレジスタ(FR)SF(Sign Flag)が1のとき、指定の実効アドレスに制御が移る。
書式 教科書(p.72)の通り
機能 教科書(p.72)の通り
フラグレジスタ 変化せず。

3.3 非零分岐(JNZ)

命令語 JNZ
語源 Jump on Non Zero (jump:ジャンプ non:非 zero:ゼロ)
役割 フラグレジスタ(FR)ZF(Zero Flag)が0のとき、指定の実効アドレスに制御が移る。
書式 教科書(p.73)の通り
機能 教科書(p.73)の通り
フラグレジスタ 変化せず。

3.4 零分岐(JZE)

命令語 JZE
語源 Jump on ZEro (jump:ジャンプ zero:ゼロ)
役割 フラグレジスタ(FR)ZF(Zero Flag)が1のとき、指定の実効アドレスに制御が移る。
書式 教科書(p.73)の通り
機能 教科書(p.74)の通り
フラグレジスタ 変化せず。

3.5 オーバーフロー分岐(JOV)

命令語 JOV
語源 Jump on OVerflow (jump:ジャンプ overflow:あふれる)
役割 フラグレジスタ(FR)OF(Overflow Flag)が1のとき、指定の実効アドレスに制御が移る。
書式 教科書(p.74)の通り
機能 教科書(p.74)の通り
フラグレジスタ 変化せず。

3.6 無条件分岐(JUMP)

命令語 JUMP
語源 unconditional Jump (jump:ジャンプ)
役割 フラグレジスタ(FR)に関係なく、強制的に指定の実効アド レスに制御を移す。
書式 教科書(p.75)の通り
機能 教科書(p.75)の通り
フラグレジスタ 変化せず。

ホームページ: Yamamoto's laboratory
著者: 山本昌志
Yamamoto Masashi
平成16年10月15日


no counter