1 復習と本日の内容

1.1 復習

これまで、教科書の第5章の「CASL IIプログラム例」で学習した内容は、以下の通りであ る。冬休み前にこれだけのことを学習したことを思い出して欲しい。
算術演算・論理演算
算術演算はただの加算と減算、論理演算はビット毎の論理 和と積と排他的論理和
条件分岐
比較とジャンプ命令により、実行する文を選択する
マスク処理
特定のビットの内容を調べる
アドレス修飾
ラベルとインデックスレジスタでアクセスするメモリーのアドレ スを決める
シフト演算
上手に使えば、かけ算やわり算ができる

1.2 本日の内容

高級言語のプログラムは、
順次
プログラムの命令は上から下へ実行される。
選択
制御式により実行される分が選択される。これは、FORTRANやC言語のif文の ことである。
繰り返し
ループあるいは反復とも呼ばれ、同じ命令を繰り返す。FORTRANではDO 文、C言語ではfor文などである。
の基本構造からなる。順次についてはいままで、気が付かないで使っていたもので、なに も考えることはない。選択に関しては、例題[3]で示した条件分岐(比較+ジャンプ)である。 本日の例題[4]では、繰り返し文を学習する。

長いプログラムを、この基本構造だけでは作成することは不可能である。技術的には可能 であるが、何が書いてあるか全く分からないプログラムになってしまい。メンテナンスが 不可能である。そのため、プログラムを機能毎に細かく分割して、分かりやすくする方法 がとられる。この機能毎に分割されたプログラムをサブルーチンという。FORTRANでは、 SUBROUTINEとかFUNCTIONというものがそれに当たる。本日の2番目のテーマ は、このサブルーチンをCASL IIで実装する方法をである。



ホームページ: Yamamoto's laboratory
著者: 山本昌志
Yamamoto Masashi
平成17年1月26日


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