[
Previous:
3 基数の変換(2,10,16進数)
] [
Up:
これまでの復習(前期中間試験に向けて)
] [
Next:
5 COMET IIの文字の取り扱い
]
4
負の数の表現
COMET IIでは、負の整数は2の補数で表現されます。メモリーの中に、 16ビットで格納されます。
負の数を2の補数で表現する手順は、以下の通りです。
120D
負の数の絶対値を2進数で表現して、ビット反転する。
220D
+1加算
[例]
は、COMET IIの内部、16ビットの2の補数は、
と表されます(メモリーへの格納状 態)。
0000000000010010
18の2進数表現(16ビット)
1111111111101101
ビット反転
1111111111101110
+1加算
2の補数を使うと、以下の有利な点があります。
負の数の加算が通常の加算器で出来る。
加算の場合の負の数、あるいは減算は、120D2の補数に変換 して、220D加算器による加算を行う。減算器を作るより、こ の方が回路が簡単になる。
図 5:
補数を使った計算
2の補数を求める手順(120Dビット反転 220D+1加算)は、コン ピューター内部表現では、
と同じです。
COMET IIの符号付き整数
正の数は16ビット2進数でそのままの表現です。一方、負の数は 2の補数を使います。正か負かの判断は、最上位のビットで判断 します。最上位の第15ビットが0ならば正、1であれば負です。
最上位のビットが符号を表すため、絶対値は残りのビットで表 すことになります。したがって、表現可能な整数は-32768〜 32767です。
正の整数の最大値
負の整数の絶対値の最大値
COMET IIの符号無し整数
正の数は16ビット2進数でそのままの表現です。一方、負の数を 表すことはできません。
正の整数は、16ビットのパターンが2進数と同じです。したがっ て、表現可能な整数は0〜65535です。
最小値
最大値
ホームページ:
Yamamoto's laboratory
著者:
山本昌志
Yamamoto Masashi
平成16年9月7日