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COMET IIの文字の取り扱い
数値と異なり、文字にはそれぞれ、番号をつけて区別します(コード化)。 文字とそれに対応する番号は、規格 JIS X0201 ラテン文字・片仮名用8 単位符号で決まっています。
この番号は、8ビットなので、最大256文字しか使えません。数字とアル ファベットと片仮名と記号を表すのであれば十分です。漢字は、使えま せん。
COMET IIの1ワード16ビットに対して、文字は8ビットしか使いません。 COMET IIでは1ワードで1文字を表すため、16ビットのうち上位8ビット は0として、下位8ビットで1文字分を表します。例えば、アルファベッ トのYamaを表す場合、Yは(59)
、aは(61)
、mは (6D)
、という番号がついているので、COMETのメモリーには、次 のように格納されます。ただし、アドレスの実際の割り当ては、OSが決 めます。
図 6:
文字列"Yama"のメモリーへの格納
数値と文字では、メモリーの中身は異なります。例えば、数値の (9)
と文字の"9"は、以下のようになります。文字の"9"は、JIS X0201では、(39)
です(図
7
)。
図 7:
数値の(9)
と文字"9"のメモリーへの格納
メモリーの中身を見ると、それが数値なのか文字なのか、判断できませ ん。命令毎に数値を扱うのか、文字を扱うのか決まっています。
ホームページ:
Yamamoto's laboratory
著者:
山本昌志
Yamamoto Masashi
平成16年9月7日