エルステットの磁場に関する発見を定量的に述べるためには、磁場と言うもの
を定義しなくてはならない。最初の方の授業で述べたように、無限に長い平行
に張られた電線に電流を流すと、それらには
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のような力が加わる(教科書の式(1.7))。これから、電流を定義する。そして、
電流
が作る磁場は、そこに流れる電流
に生じる力
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と定義する。すると、磁場は
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(12) |
となる。これをベクトルで書くと、式
(
1)のようになる。これから、あるいは
ビオ-サバールの法則から、磁場を定義できる。
これとは別に、磁場を荷電粒子が運動するときの力、
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から定義できる。この力をローレンツ力と言う。これが、磁場の定義なのか、
実験結果なのか、はたまたなんなのかは意見の分かれるところではあるが、以
下の事実は変わりない。
- クーロンの法則と特殊相対性理論から、この式を導くことは可能であ
る。
電場をローレンツ変換すると、磁場の項がでるのである。この辺の詳しい話は、
省略する。
この後のアンペールの力とローレンツ力のパラドックスは、教科書の通り。教
科書に基づいて説明する。
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Yamamoto's laboratory著者:
山本昌志
Yamamoto Masashi
平成16年10月22日