電場

は、発散を表す式(
18)と回転を示す式
(
23)の微分方程式を解けば計算できるが、大変で
ある。一般にベクトルの方程式を計算するのは大変である。一方、スカラー
場

を計算し、その勾配から電場を計算するのは比較的簡単である。
それでは、スカラー場が満たす方程式を考えよう。スカラー場の勾配が電場、
となる。また、電場の発散が電荷密度、
である。したがって、
 |
(28) |
となり、スカラーポテンシャルは
となる。この式を「ポアソン方程式」と言う。また、領域に電荷がない場合、
となり、この式を「ラプラス方程式」と言う。静電場の場合、一般的にはポア
ソン方程式で、電荷が無い特別な場合「ラプラス方程式」となる。
ポアソン方程式(29)は、スカラーの方程式なので解
きやすい。解きやすいといっても、これを直接計算するのは、そんなに易しい
ことではない2。そこで、
直感的にこの微分方程式の解を求めることにする。式(26)か
ら、
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Yamamoto's laboratory著者:
山本昌志
Yamamoto Masashi
平成16年9月28日