- コンピューター内部では,データと命令は0と1の2進数で表現されます.たとえば,
加算命令(足し算)は,00100000000100000000000000001010です(教科書p.1).これ
を機械語といいます.
- これは,覚えるのも大変なので,この命令を人間にわかり易くする工夫が考えら
れました.0と1の機械語の代わりに,ADDA GR1, ADDRESと,表記するようにした
のです(教科書p.1).これがアセンブラ言語です.
- 実際のコンピューターの動作は機械語なので,アセンブラ言語は,アセンブラー
と言うプログラムで,機械語に変換します.
- 高級言語,たとえばFORTRANとアセンブラ言語には,大きな違いがあります.高級
言語の1個の命令をコンパイルしてマシン語に変換すると,それは数多くのマシン
語から構成されます.一方,アセンブラ言語をアセンブルすると,1個のマシン語に
なります.即ち,アセンブラ言語はマシン語と1対1の対応があります.
- アセンブラ言語はCPUの動作を指示するものとも言えます.したがって,CPUの種
類によりそのアセンブラ言語は異なります.
- 基本情報技術者試験でも,アセンブラ言語があります.その場合,CPU毎に試験を
していたのでは,大変です.そこで,仮想のアセンブラ言語,CASL IIが考えられ
ました.このアセンブラ言語が動作する仮想のハードウェアーをCOMET IIといい
ます.
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Yamamoto's laboratory著者:
山本昌志
Yamamoto Masashi
2005-11-25