- チューリング機械は,図1のような構造をし
ています.そして,その動作は,次の通りです.
- 書き換え可能な無限に長いテープと,オートマトンと言われる移動可能な
機械からできている.
- テープには,いろいろな記号が書かれている.
- オートマトンには,テープの内容を読み書き可能なヘッドと内部状態を記
憶する装置,テープの任意の位置に移動する装置から構成されている.
- オートマトンの動作(テープの読み書き)や移動は,今の場所のテープの記
号と内部状態により決まる.
- この単純なチューリング機械で,ほとんどあらゆる計算ができます.計算できな
い問題もあるようですが,これはここの講義のレベルを超えます.
- このチューリング機械を実際に実現させたものが,ノイマン型コンピューターで
す.その特徴は,以下の通りです.
- 1次元的に並んだメモリーがあり,そこにプログラム(命令)もデータも格納
される.メモリーの内容は,自然数の番地で参照できる.
- メモリーに格納されたプログラム(命令)とデータの見かけ上の区別はない.
プログラムをデータとして見ることも,データをプログラムとしてみるこ
ともできる.
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Yamamoto's laboratory著者:
山本昌志
Yamamoto Masashi
2005-11-25