場とは、空間の各点の量のことを言う。この量がスカラーのものをスカラー場、ベクトル
のものをベクトル場と言う。空間の位置が決まればスカラーあるいはベクトルの値がきま
ると言うことで位置の関数であるが、時間の関数であっても良い。今のところ、時間の部
分は気にしないで、位置との関係を見ていく。現実の世界では、次のような量である。
- スカラー場
- 空間の温度分布、密度分布、
- ベクトル場
- 流体の速度分布、電場、磁場
これらの量は、位置の関数で連続的に変化する。通常の物理の問題のように、不連続な変
化は考えないことにする。連続的になめらかに変化するので、微分が決められる。本日は、
このベクトル場とスカラー場の空間微分について、考える。
連続的になめらかに変化するスカラー場では、2次元では等高線、3次元では等高面を描く
ことができる。その等高線や等高面は次のような性質がある。
- 閉じているか、考えている空間でいっぱいに広がっているのどちらかである。
- 決して交わることは無い。
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Yamamoto's laboratory著者:
山本昌志
yamamoto masashi
平成17年5月14日