配列と呼ばれるデータ構造は,大量のデータを格納することができる.配列はこれまで
学習してきた変数--単純型のデータ構造--とほとんど同じように扱うことができ,使用
方法は簡単である.配列を使うときの宣言は,
int hoge[100], fuga[200][200];
double foo[300], bar[4][4][4];
のようにする.すると,次のようなひとつずつデータの格納できる要素が使えるようにな
る.
-4pt
- 整数が格納できる要素hoge[0]〜hoge[99]が使えるようになる.この場
合,配列の要素数は100個である.
- 整数が格納できる要素fuga[0][0]〜fuga[199][199],合計40000個が使
えるようになる.
- 倍精度実数が格納できる要素foo[0]〜hoge[299],合計300個が使える
ようになる.
- 倍精度実数が格納できる要素bar[0][0][0]〜bar[4][4][4],合計64個が使える
ようになる.
配列のサイズが小さい場合,宣言と同時に初期ができる.
int hoge[3]={111,222,333};
int fuga[2][2]={{111,222},{333,4444}};
配列よりも初期値が少ない場合には,残りのゼロに初期化される.
多い場合にはエラーとなる.
配列では,配列名と添え字(インデックス)を指定する--たとえば
i[3]や
j[25][49]--ことにより,記憶領域から値(データ)を入出力できる.
i[3]=5; /* 配列 i[3] に 5 を代入 */
c=j[25][49]; /* 配列 j[25][49] の値を変数 c へ代入 */
ほとんど今まで使ってきた変数と同じである.インデックスには自然数が格納された整数
型の変数を使うことも可能である.
for(i=0; i<=360; i++){
my_sin[i]=sin(M_PI*i/360.0);
}
こうすると,
my_sin[45]には
が格納される.
本日の学習範囲は,教科書 [
1]のp.216-245あたりであ
る.ただし,教科書のこの範囲は少し難しい内容も含まれる.2年生以降に学習する範囲
も含まれるし,まだ学習していない数学の内容もある.したがって,教科書は分からなく
てもよい.
教科書からだいぶ離れるが,本日は以下のことを学習する.
- ファイルからデータを読み込んで,配列に格納する方法を学ぶ.
- 関数に配列を渡す方法を学ぶ.
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Yamamoto's laboratory著者:
山本昌志
Yamamoto Masashi
平成18年12月22日