3 定数(教科書の2章)

教科書のp.20を見ると分かるようにいろいろな定数がある.しかし,この講義は主に数値 計算について学習するので,整数定数と浮動小数点定数がほとんどである.文字定数や文 字列リテラルは使用頻度が少ない.その他のものはほとんど使われない.

3.1 整数型と実数型

整数型と実数型の定数を変数に代入して,画面へ出力するソースをリスト [*]に示す.各行の内容は以下の通りである.
1, 3, 12, 13行
先ほどのべたように,これはおまじない.
4行
整数型の変数seisuを宣言.詳細は次回の授業で述べる.
5行
倍精度実数型の変数jisuを宣言.詳細は次回の授業で述べる.
7,8行
変数に定数を代入.コンピューター言語で値を代入する場合,左辺の変数 に右辺の計算結果を代入することになる.必ず,左辺は変数で,右辺は数値と なる.
10行
ダブルクォーテーションで囲まれた部分中の%dの部 分に変数 seisu の値を10進数(decimal)で,%eの部分に変数 seisuをeタイプで置き換えディスプレイに表示する.この%d%eを変換仕様という(教科書p.322). $ \backslash$nは改行である.

   1 #include <stdio.h>
   2 
   3 int main(void){
   4   int seisu;
   5   double jisu;
   6   
   7   seisu = 65;
   8   jisu = -69.53e-7;
   9   
  10   printf("seisu = %d    jisu = %e\n", seisu, jisu);
  11   
  12   return 0;
  13 }
\fbox{実行結果}
seisu = 65    jisu = -6.953000e-06

リスト5を直して,以下の練習問題を実行させよ.

[練習1]
変数seisu$ -1234$jisu $ -6.987 \times
10^{-68}$を代入するプログラムを作成せよ.
[練習2]
変数seisu $ -6.987 \times
10^{-68}$jisu$ -1234$を代入するプログラムを作成せよ.そして,実行結果 の内容を考察せよ.
[練習3]
変数seisu$ -10/3$jisu$ -10/3$を代入するプログラムを作成せよ.そして,実行結果 の内容を考察せよ.

3.2 エスケープシーケンス

教科書の表2-4(p.28)のものをエスケープシーケンスと言う.これは2つあるいはそれ以上 の文字列で表す特殊文字である.それらの機能は表に書いてあるとおりであるが,数値計 算で重要なものは, $ \backslash$n $ \backslash$tである.とりあえず,こ の2つの動作を理解せよ.

リスト5の9行目のprintf関数のダブルクォーテーション内を 変えて,以下の練習問題を実行せよ.

[練習1]
$ \backslash$nを適当に挿入して,その動作を確認せよ. 挿入は,1個のみならず,2〜3個それを挿入した場合も確認せ よ.
[練習2]
$ \backslash$tを適当に挿入して,その動作を確認せよ. 挿入は,1個のみならず,2〜3個それを挿入した場合も確認せ よ.
[練習3]
Hello World !!のプログラムのダブルクォーテーション 内のいろいろな場所に, $ \backslash$n $ \backslash$tを書いて,その動作を理解せよ.



ホームページ: Yamamoto's laboratory
著者: 山本昌志
Yamamoto Masashi
平成18年5月2日


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