1 はじめに

これまで,ガウス・ジョルダン法やLU分解を用いた連立1次方程式の解を求める方法を学 習した.これらの方法は,所定の回数計算を行えば解が求まる直接法と呼ばれる方法であ る.この方法は,必ず解が求まる反面,計算時間がかかることが多い.大きな疎な連立方 程式2を計算するには不向きである.そこで,本 日は,計算時間がこれに比べて格段に早い,反復法を学習する.直説法はまじめにこつこ つと計算する実直なカメさんタイプで,反復法はリスクを覚悟したギャンブラーでウサギ さんタイプかなー・・・.

反復法に先立って,線形代数の復習をする.少しばかり,反復法の説明に必要である.諸 君は反復法の考え方をきちんと理解しなくてはならない.使い方の方は難しくないので, このプリントを自分でちゃんと読めば理解できる.



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著者: 山本昌志
Yamamoto Masashi
平成18年11月12日


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