ベクトルとスカラーの乗算も簡単である.スカラー量が正の場合は,方向を変えないでベ
クトルの大きさ(これはスカラー)をそのスカラー量倍すればよい(図
5).もし,かけるスカラー量が負の場合は,ベクトルの方
向が逆になる.これは,ベクトルを-1倍すると,その方向が逆になることを示している
(図
6).ちょうど普通の数(スカラー)を-1倍すると,原点を中心に数
直線上で逆になるのと同じである.
図 5:
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図 6:
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ベクトルの-1倍が決められたので,ベクトルの引き算の演算も可能となる.たとえば,
 |
(20) |
は,ベクトル

とベクトル

の加算と考えるのである.これは,図
3のようになる.
図 7:
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Yamamoto's laboratory著者:
山本昌志
Yamamoto Masashi
平成18年5月26日