先週の学習内容は「ポインター」である.以下のようなことを学習した.
- ポインターはオブジェクトのアドレスである.オブジェクトとはメモリー上のデー
タ領域のことでアドレスがあり,型を持つのでサイズもある.ポインターはオブ
ジェクトの先頭アドレスを示すことにより,オブジェクトを指し示す.実際には,
ポインター変数にオブジェクトの先頭アドレスを格納している.
- つぎのようなポインターがある.
-4pt
- 構造体へのポインター.アドレス演算子&を使い先頭アドレスを取
り出し,ポインターが指し示す構造体のメンバーへのアクセス
は,アロー演算子(->)を使う.
- 配列へのポインター.配列名は,配列へのポインターを示す.
- 関数へのポインター.関数名は,配列へのポインターを示す.
- ポインターの配列をつくることもできる.これは文字処理に有用である.
コンピューターがプログラムを実行するとき,どのようにメモリーを使うか-- をはじめ
に説明する.つぎに,プログラムにメモリー領域を確保する方法について述べる.本日の
学習のゴールは,以下のとおりである.
- メモリーにプログラムの格納の仕方が分かる.プログラム領域,データ領域,ヒー
プ領域,スタック領域に格納されるプログラム要素が理解できる.
- 動的メモリー確保に必要な関数malloc()とfree()関数が使える.
教科書 [1]のpp.110-112と133-135が本日の範囲である.
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Yamamoto's laboratory著者:
山本昌志
Yamamoto Masashi
平成19年6月5日