制御文を説明する前に,キーボードからデータ--数値--を読み込んで,値を変数に格納する方法を
示す.
- 整数を格納する変数--整数型の変数--hogeに,キーボードから整数を代入する
ためには,
scanf("%d%*c",&hoge);
と書く.この文は,次のように解釈する(図1も参照のこと).
- 「scanf」は,キーボード2からデータと取り込め--という命令.
- 「%d」は,キーボードのデータは10進数の整数3とみなす--ということを
示している.
- 「%*c」は,改行文字を読み捨てるためである(p.337).入力データが確
定したときに最後に[Enter]キーを押す,これが改行コードとなり悪さをす
ることがある.
- 「&hoge」は,キーボードからのデータは変数hogeに格納する--と
いうことを示している.
- 実数を格納する変数--倍精度実数型の変数--fugaに,キーボードから実数を代入する
ためには,
scanf("%lf%*c",&fuga);
と書く.
図 1:
キーボードからデータを変数に取り込むscanf関数の意味
|
コンピューターの世界では,実数と整数は明確に区別され,取り扱い方法が異なる.表
1にしたがいデータが整数ときは整数を使う,実数のときは実数を
使う--と憶えておく.
表 1:
整数と実数を使う場合の変数宣言など
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整数 |
実数 |
変数の定義 |
int |
double |
キーボード入力 scanf |
%d |
%lf |
ディスプレイ出力 printf |
%d |
%f |
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Yamamoto's laboratory著者:
山本昌志
Yamamoto Masashi
平成19年5月16日