C言語のような構造化プログラミング言語では,
順次,
選択,
繰り返し
(反復,ループ)を組み合わせて処理を記述する.C言語のプログラムは,この3つの基本形
に分解できる.これが理解できれば,容易にプログラムの作成ができるようになるであろ
う.これらのフローチャートを図
2〜図
4
に示す.
- 順次
- これはプログラムの文を上から下へと実行する構造で,特にこれを表す命令はない.
- 選択
- 値により,実行する文が異なる構造である.C言語にはif文と
switch文がある.switch文はプログラムの構造が分か
り難くるので,if文を使うことが望ましい.
- 繰り返し
- 同じ文を繰り返す構造である.C言語には,for文とwhile文
do-while文がある.
図 2:
順次の構造
図 3:
選択の構造
図 4:
繰り返しの構造
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選択や繰り返しの制御構造では,制御式によりプログラムの流れをコントロールする.制
御式の値は真あるいは偽のいずれかで,それにより条件を変えて処理を行う.
C言語では,制御式の値が0のとき偽(false),ゼロ以外のとき真(true)となっている.し
たがって,制御式の値を整数の0とすると偽となり,1とすると真となる.このように制御
式の値として整数を使うことは可能である.しかし,倍精度実数は使ってはならない.倍
精度実数の計算には必ず誤差があるからである.
制御式には演算結果が整数となる式を使うこともできるが,通常は論理式を使う.論理演
算では,その式が正ければ式の値は1になり,誤りであれば0になる.そのため,論理式を
使うと見通しのよりプログラムが書ける.
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Yamamoto's laboratory著者:
山本昌志
Yamamoto Masashi
平成19年5月16日