それぞれの長所/短所を理解して,自分の計算に適する解を探すことが重要である.また, 場合によっては,二分法とニュートン法を組み合わせて使うことを考えても良い.
二分法とニュートン法の長所と短所をまとめると,表1のようにな
る.
長所 | 短所 | |
ニュートン法 | 初期値が適当ならば,収束が非常に早い(図8). | 初期値が悪いと,収束しないことがある.(図5).収束
しない場合があるので,反復回数の上限を決めておく必要がある.
解を探索する範囲の指定が難しい. |
二分法 | 閉区間に解があれば,必ず解に収束する.間違いなく解を探すので,ロバスト
(robust:強靭な)な解法と言われている.ニュートン法とは異なり,連続であればどん
な形の関数でも解に収束するので信頼性が高いのである.
さらに,解の精度も分かる.解の誤差は,区間の幅以下である. 解の探索の範囲を指定できる. |
収束が遅い. |