ヘルムホルツ方程式を有限要素法によって固有値問題にすると,
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(2) |
という形の一般化固有値問題になる.ここで,ディレクレ条件は斉次ディレクレ条件とし,
節点の番号は,ディレクレ条件が最後になっているものとする.
すなわち,全節点数が
でディレクレ条件以外の節点が1番から
番まで,
番から
番までは,斉次ディレクレ条件だとする.
このような前提条件で行列をつくると,
行
列の行列
が以下のようにつくられる.
まず,
を決定する.
の要素
の寄与による項は以下のようになる.
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(3) |
これをさらに計算すると以下のようになる.
![$\displaystyle \left. k_{ij} \right\vert _{(I)} = 2 \pi \frac{1}{6\Delta} (r_i+r_j+r_k) \left[ (z_j-z_k)(z_k-z_i) + (r_j-r_k)(r_k-r_i) \right]$](img14.png) |
(4) |
同様に,
も求めていく.
の要素
の寄与による項は以下のようになる.
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(5) |
これをさらに計算すると以下のようになる.
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(6) |
ここで,
は三角形の面積の2倍で,
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(7) |
となる.
この一般化固有方程式を解けば固有振動数が求められる.
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著者: 夏井拓也
Yamamoto Masashi
平成19年8月20日