クラスター
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Raspberry PiクラスターRaspberry Pi のクラスター設定方法を示します. 目次クラスターとは高性能な特別なコンピューターは非常に高価なものになります.ハードウェアーが特殊になり,その開発費が膨大になります.別なアプローチとして,特別なコンピューターではなく市販の安価なコンピューターを組み合わせて,高性能なコンピューターシステムを実現することが考えられます.これを実現したものが,クラスター (clustar) です.複数のコンピューターをネットワークで接続し,ひとつのコンピューターシステムとして動作させるものです.上手にシステムをつくり上げると,効率的な処理ができます.クラスターを構成するそれぞれのコンピューターをノードと呼びます (図1). クラスターのハードウェアー部品Raspberry Pi のクラスターを作るための部品を表 1 に示します.三代の Raspberry Pi 4B でクラスターを構成します.費用は合計で,35,144円です.
組み立てソフトウェアーソフトウェアーのインストール/設定は,(1) OS, (2) SSH, (3) Kubernetes の順で行います. OSOS「Raspberry Pi OS (以前の名前:Raspbian)」のインストールの手順は,以下の通りです.
SSHSSH を有効にOS を書き込んだままの SD カードでは,SSH での接続ができません.そこで,SSH で接続できるようにします.SD カードのブートパーティションに拡張子なしの「ssh」という名前のファイルを作成します (図).ファイルの内容は意味はなく,空でOKです.これで,SSH 接続が可能な OS の入った SD カードが完成です.最初に Raspberry Pi を起動すると,ssh ファイルが検索されます.見つかった場合,SSH が有効になり,ファイルは削除されます. IP アドレスの調査まずは,IP アドレスを調べる必要があります.SD カードを Raspberry Pi に挿入し,電源を ON します.そして,別のPCからコマンド「ping raspberrypi.local」,あるいは「ping -f raspberrypi.local」を使い,IP アドレスを調べます. $ ping -f raspberrypi.local raspberrypi.local [192.168.1.100]に ping を送信しています 32 バイトのデータ: 192.168.1.100 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=64 192.168.1.100 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=64 192.168.1.100 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=64 192.168.1.100 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=64 192.168.1.100 の ping 統計: パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)、 ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒): 最小 = 0ms、最大 = 0ms、平均 = 0ms SSH 接続と IP アドレスの固定IP アドレスが分かったので,SSH で接続します. 接続コマンドは「ssh pi@192.168.1.107」で,パスワードは「raspberry」です.接続後,IP アドレス他の設定を行います.ファイル「/etc/dhcpcd.conf」に,以下を記載します.ファイルを編集するコマンドは,「sudo nano /etc/dhcpcd.conf」です.他のエディターも使えます. interface eth0 static ip_address=192.168.1.87/24 raspi の IP アドレス static routers=192.168.1.1 デフォルトゲートウェイ static domain_name_servers=8.8.8.8 DNSサーバー 再起動すると IP アドレスは固定になります. SSH クライアント (PuTTY)SSH クライアントはいくつかあり,好みのものを使えばよいでしょう.私は PuTTY を使っています.この設定については,PuTTY のページを参考にしてくだい. その他のアプリケーションその他,便利なアプリケーションのインストールは,以下のとおりです.
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