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はじめに数値計算を本格的に使う場合,プログラム作成の時間節約のために数値計算ライブラリーを使うことになります.学生が勉強のために作成するプログラムであれば,数値計算や統計処理ルーチンは自分で作成する方が良いでしょうが,研究や仕事となれば別です.高品質なプログラムを短期間に作成することが求められるため,精度や速度が保証されている汎用的なライブラリーを使うことになります.数値計算/統計計算のプログラムを作成することよりも,本来の仕事に専念する時間を確保すべきです. 汎用数値演算ライブラリーを使うことのメリットは,時間の節約です.その一方で,処理がブラックボックス化し,内容が理解できない懸念があります.数値計算を仕事で使う人は,少なくとも一度(学生の間が望ましい)は,数値計算の勉強をしておくべきと考えます. 私もちょっとした計算が必要になり,数値計算ライブラリーを探していたところ,ALGLIB に出会いました.これがベストかどうかは分かりませんが,ちょっと使ってみようと思います. ALGLIBとはALGLIB はクロスプラットフォームに対応した数値計算/データ処理ライブラリーです.C++ や C#,Pascal, VBA から呼び出すことができます.Python では,C++ のラッパーとして使えます.Windows や Linux,Solaris 等の OS で稼働します.特徴は,以下の通りです.
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