論理変数の少ない真理値表から、簡単な回路を作るためには
- 真理値表をカルノー図に変換する。
- カルノー図から論理式に変換する。
- 論理式を論理回路に変換する。
の手順で作業を進めるのが良いであろう。
問題の表11を1に着目したカルノー図に変換すると、図1のよう
になる。これから、論理式は
 |
(1) |
となる。この論理式から、論理回路は図2と書き表せる。
問題の表12を1に着目したカルノー図に変換すると、図3のよう
になる。これから、論理式は
 |
(2) |
となる。この論理式から、論理回路は図4となる。
ここで、少し疑問が涌く。先ほどの1に着目したカルノー図では、論理式の項
数は4であるが、0に着目するとそれは3になる(図5)。0に着目
した場合の方が、簡単になる可能性があるので実際に論理回路を書いてみる。
まず、論理式は
 |
(3) |
となる。この論理式から、論理回路は図6となる。こちらのほ
うが少し簡単と思われる。しかし、正確なことを言うためには、簡単の定義を
する必要がある。論理回路が簡単の定義は難しいので、この講義ではそのこと
について述べない。試験では、1または0に着目した場合のカルノー図を作成し
て、それから求められた論理回路を書けば正解とする。
問題の表13を1に着目したカルノー図に変換すると、図7のよう
になる。これから、論理式は
 |
(4) |
となる。この論理式から、論理回路は図8となる。
このカルノー図は、左右対称なので0に着目したカルノー図でも、簡単化の度
合いは同じようなものである。
ホームページ: Yamamoto's laboratory
著者: 山本昌志
Yamamoto Masashi
平成19年8月20日