2 ブラックボックスと真理値表による組合せ回路の表

2.1 ブラックボックス

具体的な問題を考えることにする。たとえば、次のようなデジタル回路を作成 することを考える。 このように、実際の装置の内容、ここでは電気回路の細かい構造(素子と配線) を気にしないで、入力と出力、場合によっては応答を考える手法をブラックボッ クスと言う。

図 1: 回路の入出力を表現




\includegraphics[keepaspectratio, scale=1.0]{figure/BlackBox.eps}
図: 回路の応答を表現

入力[V] 出力[V]
A B C Z
0 0 0 0
0 0 5 5
0 5 0 5
0 5 5 5
5 0 0 0
5 0 5 0
5 5 0 5
5 5 5 0

技術者は、最終的にこのように動作する電気回路を設計しなくてはならない。 では、表1のような応答をする回路をどのように 表現すれば良いのだろうか?。もちろん、表1のよ うに表現しても、なんら問題ないが、不便な場合がある。場合によっては、違 う表現が必要なこともある。同じ内容であるが、異なった表現として、以下の 表現を学習してきた。

真理値表
回路の応答を直接記述できるので便利である。
論理式
回路を数学で記述する場合に便利である。数学で記述す るので、その約束に従い計算することで、いろいろな等価な回路 が間単に得られる。あるいは、真理値表からMIL記号への橋渡し の役目を担う。
MIL記号
実際の電気回路に1対1に対応している。したがって、実際の電 気回路に直す場合、便利である。

本日の授業では、これら表現は異なるが、すべて内容は全く同じであることを 学習する。


ホームページ: Yamamoto's laboratory
著者: 山本昌志
Yamamoto Masashi
平成19年8月20日


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