実際に世の中で使われていない言語、CASL IIを勉強する理由は
- コンピューターの仕組みを理解する。
- 将来、もっと高度なアセンブラ言語を学習するための下地。
- 基本情報処理技術者試験の試験科目だから。
のようなことが考えられる。この講義の目的は、最初に示したアセンブラ言語を通してコ
ンピューターの仕組みを理解することである。しかし、本日は、3番目の基本情報技術者
試験について、説明する。
情報処理技術者のスキルを試す試験として、独立行政法人 情報処理推進機構が実施して
いる基本情報処理技術者思念がある。これは、情報技術に携わる技術者が最初に受ける試
験で、基本的な能力を問われる。これは、国家資格で、合格者には、経済産業大臣署名の
合格証書がもらえる。多くの企業で、給与の査定対象(一時金・資格手当)となっている。
将来、情報関連の仕事に就きたいと考えている人は、この資格を取っておいた方が、絶対
に有利である。中学生でも合格しているので、やる気さえあれば合格できるはずである。
この試験では、プログラミングについて問題が出題される。プログラミング言語は、c言
語、COBOL、Java、CASL II から選択する。諸君は、1年かけてCASL IIを学習するのであ
るから、十分合格の水準まで達するはずである。ただし、授業だけでは不足で、練習問題
を解く必要がある。
この試験で期待されている技術水準については、以下のように書かれている。
- 対象者像
情報技術全般に関する基本的な知識・技能をもつ者(情報システム
開発プロジェクトにおいて、プログラム設計書を作成し、プログラムの開発を行
い、単体テストまでの一連のプロセスを担当しているか、将来、そのような業務
を担当する者を含む)
- 役割と業務
情報システム開発プロジェクトにおいて、内部仕様に基づいてプロ
グラムを設計・開発する業務に従事し、次の役割を果たす。
- 情報技術全般に関する基礎的な知識を活用し、システム開発プロジェク
トの一員として貢献する。
- 与えられた内部設計書に基づいて、上位技術者の指導のもとにプログラ
ム設計書を作成する。
- 標準的なアルゴリズムやデータ構造に関する知識に基づいて、プログラ
ムを作成する。
- 作成したプログラムの単体テストを実施する。
- 期待する技術水準
情報技術全般に関する基礎的な知識を活用し、情
報システム開発においてプログラムの設計・開発を行うとともに、将来高度な技
術者を目指す者として、次の知識・技能が要求される。
- 情報技術全般に関する基本的な用語・内容を理解している。
- 上位技術者の指導のもとにプログラム設計書を作成できる。
- プログラミングに必要な論理的思考能力をもつ。
- 一つ以上のプログラム言語の仕様を知っており、その言語を使ってプログラムを作成できる。
- プログラムのテスト手法を知っており、単体テストを実施できる。
表 1:
試験形式と試験時間
午前 |
午後 |
9:30〜12:00(150分) |
13:00〜15:30(150分) |
多肢選択式 |
多肢選択式 |
80問必須 |
7問解答/13問出題 |
|
プログラム言語は、選択 |
表 2:
試験の手続き日程
|
春期 |
秋期 |
試験実施日 |
4月第3日曜日 |
10月第3日曜日 |
願書の受付 |
1月中旬から約1ヶ月 |
7月中旬から約1ヶ月 |
受験手数料 |
5100円(税込み) |
秋田市で受験できます。チャレンジしてみましょう。何回か受験すれば、そのうち合格す
るでしょう。詳細情報は、情報処理推進機構のweb(http://www.jitec.jp/)を
見よ。
ホームページ:
Yamamoto's laboratory著者:
山本昌志
Yamamoto Masashi
平成16年11月30日