ここでは、数値計算により方程式の解を求める方法を学習する。次の方程式
の根
を求める。方程式の右辺がゼロでない場合は、左辺へ移項して
式(
1)の形にできる。
具体的な問題で、これを考える。たとえば、方程式
の根を求める。これの解析解を求めるのは、ほとんど不可能であろう。こらえ
性のない私なんかは、すぐにコンピューターで計算を始めます。ここでは、コ
ンピューターでこれの根を求める方法を学習する。ちなみにこの方程式の根は、
と分かっている
2。それにしても、これらの根は良く似ている。不思議なものである。
複素平面で考えると、これらが似ているのも分かるような気がする。
ここでは数値計算法により、実数解、すなわちを求める。むろん、複素
数解を求めることも可能であるが、少し難しくなる。実際に、プログラムを作
成する前に、実数解の近似値を求めておく。それは、
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(6) |
となる。
式(2)は3次方程式であるが、ここで用いる数値計算の
テクニックで解ける問題はべき乗の多項式とは限らない。計算に用いれる領域
が連続であれば、どんな方程式でも解ける。三角関数や指数関数、分数の形で
も関係なく解ける。
実際には、次の4通りの計算テクニック示す。
- 2分法
- ニュートン-ラフソン法(ニュートン法)
- はさみうち法
- 割線法(セカント法)
いずれの方法も、
のx軸と交わる点、即ち
を反復(ループ)計
算を用いて探している。式(
2)であれば、
として計算する。この関数を図
1にしめす。先の4通りの方法で、図
1のx軸との交点を計算するのである。
図 1:
の関数。x軸との交点が解である。
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Yamamoto's laboratory著者:
山本昌志
Yamamoto Masashi
平成16年9月10日