図
6に、二分法とニュートン法の解への近
づき具合を示す。二分法に比べ、ニュートン法が解への収束が早いことがわかる。前者は
二次収束で、後者は一次収束であることがグラフより分かる。二分法は、10回の計算で、
程度になっている。
二分法に比べて、ニュートン法は収束が早く良さそうであるが、次に示すように解へ収束
しない場合があり問題を含んでいる。
図 6:
二分法とニュートン法の計算回数(反復回数)と誤差の関係
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アルゴリズムから、2分法は解に必ず収束する。ただし、この方法は、収束のスピードが
遅く、それが欠点となっている。一方、ニュートン法は解に収束するとは限らない。初期
条件に依存する場合がある。厳密にその条件を求めるのは大変なので、初期条件により収
束しない実例を示す。
非線形方程式
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の解を計算することを考える。これは、初期値のより、収束しない場合がある。例えば初
期値
の場合、図
7のように収束しない。これを初期値
にすると図
8のように収束する。
このようにニュートン法は解に収束しないで、振動する場合がある。こうなる
と、プログラムは無限ループに入り、永遠に計算し続ける。これは資源の無駄
遣いなので、慎むべきである。通常は、反復回数の上限を決めて、それを防ぐ。
ニュートン法を使う場合は、この反復回数の上限は必須である。
実際には収束しない場合のほうが稀であるので、ニュートン法は非常に強力な
非線型方程式の解法である。ただ、反復回数の上限を決めることを忘れてはならない。
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Yamamoto's laboratory著者:
山本昌志
Yamamoto Masashi
平成16年9月13日