複素数解を求めるための漸化式は、テイラー展開から求めるのが簡単である。以降の議論
は、実数解でも成り立つが、複素数解を導くために、
4.1節と異なる説明を行う。実態は同じではある。
複素数ということで、
w(z)=0
の方程式の解を求める。その一つの解を、
とする。即ち、
である。そして、
番目
の近似解を
とする。ここから、
だけ移動したところの値は、
となる。もし、

、即ち、

となるよ
うに、

を選ぶことができたら、解の計算は簡単である。この場合、
式(
8)の最後の式から、
 |
(9) |
となる。したがって、

から、次の近似解は
 |
(10) |
となる。グラフを用いて求めた、
4.1節と同じ漸化式が
得られた。異なる説明であったが、内容はまったく同じであることを理解して欲しい。
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Yamamoto's laboratory著者:
山本昌志
Yamamoto Masashi
平成16年9月13日