ガウスの定理のガウスは、あの高名な代数学者ガウスである。しかし、ガウス が見出したものは式()の特殊な場合であったらしい。 式()を最初に見出したのは、オストログラツキー (Mikahail Vasilevich Ostrogradski, 1881-1862)である。ということで、ロ シアではガウス-オストログラツキーの定理と呼ばれることもある。
一方、ストークスの定理、式(16)の発見者は、高名な物理
学者のトムソン(William Thomson, 1824-1907、後に貴族、ケルビン卿となっ
た)である。彼がケンブリッジに向かう列車の中で、この定理を思いつき、そ
れをストークスの手紙に書いたということである。ストークスは、この定理を
ケンブリッジ大学の試験問題に出し、以降ストークスの定理と呼ばれるように
なった。