4 コーヒーブレイク

ガウスの定理とストークスの定理の名前の経緯について、簡単に紹介しておく。 以降の話は、数学セミナー 2003年 7月号を参考にしている(ほとんど同じ)。

ガウスの定理のガウスは、あの高名な代数学者ガウスである。しかし、ガウス が見出したものは式([*])の特殊な場合であったらしい。 式([*])を最初に見出したのは、オストログラツキー (Mikahail Vasilevich Ostrogradski, 1881-1862)である。ということで、ロ シアではガウス-オストログラツキーの定理と呼ばれることもある。

一方、ストークスの定理、式(16)の発見者は、高名な物理 学者のトムソン(William Thomson, 1824-1907、後に貴族、ケルビン卿となっ た)である。彼がケンブリッジに向かう列車の中で、この定理を思いつき、そ れをストークスの手紙に書いたということである。ストークスは、この定理を ケンブリッジ大学の試験問題に出し、以降ストークスの定理と呼ばれるように なった。



ホームページ: Yamamoto's laboratory
著者: 山本昌志
Yamamoto Masashi
平成16年9月28日


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