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1 前回の復習と本日の内容

1.1 前回の復習

前回の講義内容は以下の通りで,教科書のP.9〜P.12に対応する.課題ができていれば, 十分である.

1.2 本日の内容

本日の講義内容は以下の通りで,教科書のP.12〜14に対応する.

1.3 情報のコード化とメモリーへ格納

一般に,情報を記号によって表現することをコード化(符号化)と言う.表現されたも のをコード(符号)と呼ぶ.情報を表す記号は,何を使っても良いが,整数を使うのが最も 簡単であるし,コンピューターとの相性も良い.

コンピューターは情報(データ)を加工する機械である.コンピューターで取り扱う情報は, 全てコード化されて,整数で表現される.数値あろうが文字であろうが,音や絵さえも整 数で表されるのである.整数で表すことができたら,2進数での取り扱いが可能となり, 論理回路で処理できるようになる.データを整数で表すことは,コンピューターを用いて の情報処理の第一歩となる.

整数にコード化された情報を処理するためには,その整数を記憶し,計算する必要があ る.記憶する役目を担っている装置がメモリーで,計算する役目を担っている装置がCPU である.ここでは,情報を整数にコード化して,それがメモリーに格納される様子を学習 する.

整数をコード化して,コンピューター(COMET II)のメモリーに格納する方法は,先週まで に学習した.例えば,図1のようにである.これを見れば,整数 がコード化されて,それがメモリーに格納されることが分かるだろう.

図 1: 整数のコード化の例.コード化された整数が,メモリーに格納されている.データの'????'は不明を示す.
\includegraphics[keepaspectratio, scale=0.8]{figure/memory_number.eps}

この図を見て分かるように,COMET IIのメモリーの中では,符号無し整数の $ (65535)
_{10}$ と符号付き整数の$ (-1)_{10}$ は,メモリーの内容は全く同じである.したがって, COMET IIでは,それら2つの値は全く区別できず,同じ値となってしまうのである.これ らの情報にはとても大きな違いがあり,これでは使い物にならない.コンピューターその ものは,アホでこれらの区別はできないが,実際のところプログラムがこれらを区別して いるのである.これらの値を処理するプログラムでは,符号の有無に区別して計算するの である.もちろん,この区別はプログラマー(人間)が決めなくてはならない.アホなプロ グラマーがアホなプログラムを書くと,アホなコンピューターはアホな処理しかしないの である.



ホームページ: Yamamoto's laboratory
著者: 山本昌志
Yamamoto Masashi
2005-11-17


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