2 アセンブラ命令と機械語命令の違い

以前の講義で図1のプログラムを学習した.このプログラムを 実行する過程を考えよう.テキストエディター2を使って,このプログラムを書き上げると,次 の操作を行い,プログラムを実行させる.
  1. アセンブラーをつかって,図1のソースプログラムを機械語に 直したファイルを作成する.
  2. 機械語のファイルを実行させる.
    • 機械語のファイルをCOMET IIのメモリーに格納する.
    • OSが実行する命令が書かれた先頭番地をコールする.
    • 命令に従いプログラムが実行される.

これらプログラムのアセンブルと実行の操作で,アセンブラ命令と機械語命令(マクロ命 令も)は,指示する相手が決定的に異なる.

教科書では,アセンブラ命令のある文を非実行文と書いてある.プログラムを実行させた 場合,アセンブラ命令の行は実行されないからそのように呼ばれるのである.

プログラマーは,アセンブラ命令と機械語命令の違いをしっかりと認識しなくてはならな い.CASL IIには,アセンブラ命令は,次の4個しかない.以降,それぞれについて説明す る.

START
プログラムの実行開始行を示す.
END
プログラムの記述の終わりを示す.
DC
メモリーを確保して,初期化を行う.
DS
メモリーを確保する.



ホームページ: Yamamoto's laboratory
著者: 山本昌志
Yamamoto Masashi
2005-12-21


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