以前の講義で図
1のプログラムを学習した.このプログラムを
実行する過程を考えよう.テキストエディター
2を使って,このプログラムを書き上げると,次
の操作を行い,プログラムを実行させる.
- アセンブラーをつかって,図1のソースプログラムを機械語に
直したファイルを作成する.
- 機械語のファイルを実行させる.
- 機械語のファイルをCOMET IIのメモリーに格納する.
- OSが実行する命令が書かれた先頭番地をコールする.
- 命令に従いプログラムが実行される.
これらプログラムのアセンブルと実行の操作で,アセンブラ命令と機械語命令(マクロ命
令も)は,指示する相手が決定的に異なる.
- アセンブラ命令は,ソースプログラムをアセンブラーがアセンブルして実行ファ
イルを作成するときに,アセンブルの方法を示したものである.アセンブラ命令
は,このアセンブルするときのアセンブラーに対して指示を行う.
- 機械語命令はプログラム実行時に,CPUに対して指示を行う.
教科書では,アセンブラ命令のある文を非実行文と書いてある.プログラムを実行させた
場合,アセンブラ命令の行は実行されないからそのように呼ばれるのである.
プログラマーは,アセンブラ命令と機械語命令の違いをしっかりと認識しなくてはならな
い.CASL IIには,アセンブラ命令は,次の4個しかない.以降,それぞれについて説明す
る.
- START
- プログラムの実行開始行を示す.
- END
- プログラムの記述の終わりを示す.
- DC
- メモリーを確保して,初期化を行う.
- DS
- メモリーを確保する.
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Yamamoto's laboratory著者:
山本昌志
Yamamoto Masashi
2005-12-21