惑星の公転周期と半径の関係を表したのがケプラーの第三法則で,1619年にケプラーが発 表した.この法則はティコ・ブラーエの長年にわたっての惑星の観測結果を詳細に分析 したことから得られたものである.天空を支配しているケプラーの第三法則に地上の力学 を加味すると,ニュートンの万有引力の法則が得られる.ティコ・ブラーエ,ケプラー, ニュートンという流れで,天体の力学は進んでいったのである.
ここではケプラーの第三法則の内容は言わないものとして,観測結果(表1)から, その法則を再発見してもらう.さらに,得られた法則と遠心力の関係を用いて,ニュート ンの万有引力の法則を導いて見よ.
惑星 | 公転半径 | 公転周期 | ||||
(地球=1) | (地球=1) | |||||
水星 | 0 | 39 | 0 | 24 | ||
金星 | 0 | 72 | 0 | 62 | ||
地球 | 1 | 00 | 1 | 00 | ||
火星 | 1 | 52 | 1 | 88 | ||
木星 | 5 | 20 | 11 | 9 | ||
土星 | 9 | 55 | 29 | 5 | ||
天王星 | 19 | 2 | 84 | 0 | ||
海王星 | 30 | 1 | 164 | 8 | ||
冥王星 | 39 | 5 | 247 | 8 |