教科書のp.20を見ると分かるようにいろいろな定数がある。しかし、この講義は主に数値計算
について学習するので、使う定数は決まっている。もっとも多く使われるのが、整数を表
す整数定数と実数を表す浮動小数点定数である。文字定数や文字列リテラルは使用頻度が
少ない。その他のものはほとんど使われない。
整数型と実数型の定数を変数に代入して、画面へ出力するソースをプログラム
1に示す。各行の内容は以下の通りである。
- 1, 2, 11, 12行
- とりあえずおまじないと思って欲しい。
- 3行
- 整数型の変数seisuを宣言。詳細は3節で述べる。
- 4行
- 倍精度実数型の変数jisuを宣言。詳細は3節で述べる。
- 6,7行
- 変数に定数を代入。コンピューター言語で値を代入する場合、左辺の変数
に右辺の計算結果を代入することになる。必ず、左辺は変数で、右辺は数値と
なる。
- 9行
- ダブルクォーテーション2で囲まれた部分中の%dの部
分に変数 seisu の値を10進数(decimal)で、%eの部分に変数
seisuをeタイプで置き換えディスプレイに表示する。この%dや
%eを変換仕様という(教科書p.322)。
nは改行である。
プログラム1を直して、以下の練習問題を実行させよ。
- [練習1]
- 変数seisuに をjisuに
を代入するプログラムを作成せよ。
- [練習2]
- 変数seisuに
をjisuに
を代入するプログラムを作成せよ。そして、実行結果
の内容を考察せよ。
- [練習3]
- 変数seisuに をjisuに
を代入するプログラムを作成せよ。そして、実行結果
の内容を考察せよ。
教科書の表2-4(p.28)のものをエスケープシーケンスと言う。これは2つあるいはそれ以上
の文字列で表す特殊文字である。それらの機能は表に書いてあるとおりであるが、数値計
算で重要なものは、
nと
tである。とりあえず、こ
の2つの動作を理解せよ。
プログラム1の9行目のprintf関数のダブルクォーテーション内を直
す以下の練習問題を実行させよ。
- [練習1]
-
nと適当に挿入して、その動作を確認せよ。
挿入は、1個のみならず、2〜3個それを挿入した場合も確認せ
よ。
- [練習2]
-
tと適当に挿入して、その動作を確認せよ。
挿入は、1個のみならず、2〜3個それを挿入した場合も確認せ
よ。
ホームページ:
Yamamoto's laboratory著者:
山本昌志
yamamoto masashi
平成17年5月14日