2 UNIXのディレクトリー構造と操作

2.1 UNIXを使う理由

これから,諸君はUNIXと言うOS2を使って,C言語の学 習を行う.もちろん,自宅や学校のWindosを使って,C言語の学習を行っても良い.この 授業で作成するプログラムは,WindosでもUNIXでも,あるいはMacintoshでも同じように 動作する.講義でUNIXを使う理由は,将来,諸君がUNIXを使う可能性があるからである. とくに,情報系の仕事をすると必ずそのスキルは必要で,学生の間に触れておく方が良い.

2.2 ディレクトリー構造

UNIXを使う場合,そのファイル構造を知っておく必要がある.プログラムやデー タを整理して管理するためには,それを理解して,自在に操作しなくてはなら ない.これは,そんなに難しいものでは無い.Windows使っている者であれば, Windowsのファイル構造と操作は無意識に身についている.UNIXも似たような ものである.

本授業で使うUNIX(Linux)のディレクトリー構造は,図1のようになっ ている.これは,木構造と呼ばれる階層構造で,図を反対にすれば,ちょうど木の幹と枝 のようになっていることが分かる.木は根(root)が必ずあり,そこから,枝が延び,節で 分かれ,末端には葉がある.「/」ルートディレクトリ(記号としては「スラッシュ」と発音) が根に相当し,その他のディレクトリが節に,ファイルが葉に相当する.ディレクトリ (Directory)はWindowsのフォルダに相当するもので,他のファイルあるいはディレクトリを 格納できる.ディレクトリを用いる事により,種類別にファイルを整理するとともに,階 層別にそれらの管理ができるので便利である.

UNIXに限らず,WindowsやMacintoshもファイルの管理はツリー構造となっている.ただ し,UNIXではファイルの管理は厳しいが,WindowsやMacintoshはかなり甘い.前者は,複数 のユーザーが使うことが前提としているため,ファイルの操作の権限を設けて,他人のファ イルに触れなくていている.後者は,もともと個人の使用が前提なので,その辺はいい加 減である.

これから,UNIXを使う場合,以下のことを理解しておく必要がある.

図 1: UNIXのファイル構造とそれを扱うコマンド
\includegraphics[keepaspectratio,scale=0.75]{figure/UNIX_file.eps}

2.3 ディレクトリーの操作

デスクトップの上に,ユーザー名+ホームと書かれたアイコンがある.これが,諸君のホー ムディレクトリーを表している.ダブルクリックしてみると,その中身が見える.そして, 次のマウス操作により,ディレクトリーの移動ができる.

ホームディレクトリーよりも下の階層であれば,自由にディレクトリーの作成と削除がで きる.また,ディレクトリーやファイルの移動もできる.マウスを使ってのファイルの操 作は,以下のようにすれば良い.今後,プログラム作成を行うので,これらの操作には十 分慣れておく必要がある.



[練習1]
ホームディレクトリーにhogehogefugafugaとい うサブディレクトリーを作成せよ.
[練習2]
サブディレクトリーhogehogeに入り,その中に hogehogeというサブディレクトリーを作成せよ.
[練習3]
ここで作成したサブディレクトリーを全て削除せよ.



ホームページ: Yamamoto's laboratory
著者: 山本昌志
Yamamoto Masashi
平成18年5月2日


no counter