3 エスケープシーケンス

3.0.0.1 注意

エスケープシーケンスは,バックスラッシュ( $ \backslash$)と文字からできた1文字であ る.キーボードの中には,バックスラッシュがないものがある.また,バックスラッシュ をタイプしてもそれが打ち出されないときがある.このような場合は,すべて円記号 (¥) で置き換えられる.コンピューター内部では,バックスラッシュ ( $ \backslash$)と円記号(¥)はまったく同じ扱いである.

3.0.0.2 エスケープシーケンス

これまでの学習で,改行は $ \backslash$nと記述すると学習した.printf()関 数のダブルクォーテーションのなかで,それを書けば画面上で改行できる.このように, 改行という特殊な文字--見えないが文字と考える--を表現する方法がエスケープシーケ ンスである.

教科書のp.375にエスケープシーケンスの一覧がある.いろいろあるが,普通使うのは, 改行( $ \backslash$n)と水平タブ( $ \backslash$t)である.しばらくは,この2 つの動作を理解すればよい.教科書のリスト2.8(p.39)とその上のディスプレイへの出力 を見よ.

もう少し複雑な例を,図5に示す.printf()関数を上手に使う ことにより,表ができる.エスケープシーケンスの作用は,図6に示 している.エスケープシーケンスの役割は,以下のとおりである.

Tabの位置は,全ての行で同一である.そのため,表の各行が揃うのである.多くの場合, Tab位置は,8カラム--英数字8文字--間隔で設定されている.
図 5: printf()関数を使った表の作成.左のプログラムを実行すると右の表が できる.
\includegraphics[keepaspectratio,scale=1.0]{figure/source_out.eps}
図 6: エスケープシーケンスの役割.
\includegraphics[keepaspectratio,scale=1.0]{figure/escape_seq.eps}



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著者: 山本昌志
Yamamoto Masashi
平成18年5月9日


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