ここでは,わかりやすいプログラムを書くために,コメント文の書き方とタブ(Tab)の使い方を説明 する.
行の先頭で[Tab]キーを押すことにより,インデントが施される.先週のプログラム の例をインデントしてわかり易くするためには,図4のようにする. [Tab]キーはキーボードの左上の方にある.
C言語の場合は,/*〜*/で囲まれた部分が,コメント文となる.行をまたいで も,それは有効である.ANSI C(C90)の規格に反するが,C99規格では//をコメント 文の開始として使える.この2つのスラッシュから,行末までがコメントとなる.秋田高 専のUnixのコンパイラーはこのC99に対応している.
リスト1にコメント文が入ったソースプログラムを示す.一方, リスト2に,コメント文が無いプログラムを示す.どちらもは まったく同じ実行結果になる.それどころか,コンパイルしてできた実行ファイル(機械 語)も同一である.コンパイラー3はコメント文を 無視する.
この程度のプログラムであれば,コメント文の御利益はわからないだろう.しかし,数百
行〜数千万行になる本当のプログラムを管理するとなると,コメント文が必要となる.
1 /* ==================================================
2 このプログラムは,以下の通り作成しました.
3 目的:C言語の学習用 コメント文の使い方
4 作者:秋田高専 山本昌志(yamamoto@akita-nct.jp)
5 ==================================================== */
6
7 #include <stdio.h>
8
9 int main(void)
10 {
11
12 /* 松尾芭蕉の句 */
13 printf("古池や\n"); /* ふるいけや */
14 printf("蛙とびこむ\n") ; // かわずとびこむ
15 printf("水の音\n"); // 水の音
16
17 return 0;
18 }
1 #include <stdio.h>
2
3 int main(void)
4 {
5
6 printf("古池や\n");
7 printf("蛙とびこむ\n");
8 printf("水の音\n");
9
10 return 0;
11 }