2 実数の計算

2.1 計算して表示する

整数の計算ばかりだと飽きてくる.そこで,実数の計算方法を示す.実数の計算ができる と,計算の幅がひろがり便利である.実数の計算は,教科書の2章に書かれており,中間 試験後の学習内容である.

2.1.0.1 整数の場合

値を入れる箱は,
	int a, b, hoge;
と変数定義した.intは,integer(整数)の略である.そして,変数の中に格納され ている値をディスプレイに書き出すときは,
	printf("エーの値=%d  ビーの値=%b  ホゲの値=%d\n",a, b, hoge);
 
と書いた.%dのところが,変数の値に変わる.このdは,10進数(decimal number)を表している.

2.1.0.2 実数の場合

整数の場合とほぼ同じである.変数宣言のintdoubleに,%d%fになるだけである.具体的に,実数の場合の変数定 義は,
	double a, b, hoge;
とする.これで,実数を入れることができる箱--変数--a,b,hogeが用意できる. ここで使うことができる実数を倍精度実数2と言う.ここで,定義に使ったdoubleは,double precision real number(倍精 度)の先頭の単語から来ている.

ディスプレイへの表示は,

	printf("エーの値=%f  ビーの値=%f  ホゲの値=%f\n",a, b, hoge);
 
とする.%ffは,floating point number(浮動小数)からとったと推測され る.本当のところは分からない...

2.2 実数の計算例

それでは,実数の計算例をリスト1に示す.
   1 #include <stdio.h>
   2 
   3 int main(void)
   4 {
   5   double a, b, result;
   6 
   7   a=3.14152;
   8   b=1.41421;
   9 
  10   result=a+b;
  11   printf("%f+%f=%f\n",a,b,result);
  12 
  13   result=a-b;
  14   printf("%f-%f=%f\n",a,b,result);
  15 
  16   result=a*b;
  17   printf("%f*%f=%f\n",a,b,result);
  18 
  19   result=a/b;
  20   printf("%f/%f=%f\n",a,b,result);
  21 
  22   return 0;
  23 }
[練習1]
リスト1の動作を考えよ.
[練習2]
153.27[$ \Omega$]の抵抗に,0.54321[A]の電流が流 れたときの電圧降下を求めよ.計算には,オームの法則-- $ V=IR$--を使う.ここで,$ V$が電圧を,$ I$が電流 を,$ R$が抵抗を表す.
[練習3]
ある抵抗に,34.567[V]の電圧を印加すると,1.1243[A]の電 流が流れた.抵抗値を求めよ.



ホームページ: Yamamoto's laboratory
著者: 山本昌志
Yamamoto Masashi
平成18年5月17日


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