- プログラムの作成順序を学習した.作成順序は,(1)作業用のディレクトリー
の作成,(2)エディターによるソースプログラムの記述,(3)コンパ
イル(C言語を機械語に翻訳),(4)実行となる.その順序を図
1のフローチャートに示す.
- プログラム名やディレクトリー名には,日本語(漢字やひらがな,カタカ
ナ)を使わないこと.英数字とアンダースコアー( _ )で名前を付け
ること.空白は絶対にダメ.
- ソースプログラム名には,file_name.cのようにドット シーが絶対に必要である.
これで,C言語とわかる.
- プログラムの書き方.プログラムは,図2に示すように
おまじないと変数の定義,動作内容を記述する部分から構成する.プログラムを作成するとき
は,おまじないの部分は気にしないでワンパターンで書く.プログラマーは動作
内容を考える.
- printf()関数の使い方.この関数は動作内容のひとつで,ディスプレイに文
字やデータを表示させることができる.使い方は,図3のとおりである.
-
nは改行を,
tはタブを表すエスケープシー
ケンス(escape sequence)である.
- コメント文は,プログラムの動作にまったく関係が無い.プログラマーのための
メモである./*〜*/で囲まれた部分はコメント文である.また,
//を書くと行末までコメント文になる.
- データは変数の中に入れる.変数を使うためには,変数の定義が必要である.変数
定義には型名と変数名を書く.整数型の型名はint,実数型の型名は
doubleを使う.
図 1:
プログラムの作成手順.ソースファイルをhoge.c,実行ファイルを
fugaとしている.
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図 2:
プログラムの書き方.おまじないの部分は,気にしないでそのまま書く.
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図 3:
ディスプレイに表示させるprintf関数の意味
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先週は,キーボードからデータ--数値--を読み込んで,その値を変数に格納する方法を
学習した.具体的な内容は,以下のとおりである.
- 整数を格納する変数--整数型の変数--hogeに,キーボードから整数を代入する
ためには,
scanf("%d",&hoge);
と書く.この文は,次のように解釈する(図4も参照のこと).
- 「scanf」は,キーボード2からデータと取り込め--という命令.
- 「%d」は,キーボードのデータは10進数の整数3とみなす--ということを
示している.
- 「&hoge」は,キーボードからのデータは変数hogeに格納する--と
いうことを示している.
- 実数を格納する変数--倍精度実数型の変数--fugaに,キーボードから実数を代入する
ためには,
scanf("%lf",&fuga);
と書く.
図 4:
キーボードからデータを変数に取り込むscanf関数の意味
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これまで,整数と実数の取り扱い方法を学んだ.コンピューターの世界では,実数と整数
は明確に区別され,取り扱い方法が異なる.この辺のことは,今は分からなくてもよい.
表1にしたがいデータが整数ときは整数を使う,実数のときは実数
を使う--と憶えておく.
表 1:
整数と実数を使う場合の変数宣言など
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整数 |
実数 |
変数の定義 |
int |
double |
キーボード入力 scanf |
%d |
%lf |
ディスプレイ出力 printf |
%d |
%f |
数学関数である平方根と三角関数の使い方を学習する.数学で学習したこれらの関数を使っ
たプログラムが書けるようになることが本日のゴールである.
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Yamamoto's laboratory著者:
山本昌志
Yamamoto Masashi
平成18年5月31日