2 制御の流れ

2.1 ループ処理(break, continue, goto)

前回は「制御の流れ」の最後で,breakcontinuegotoの学習を行った. それぞれの内容は,次のとおりである.

2.1.0.1 ループからの脱出

ループ処理中にbreakに出会うと,その瞬間に継続条件式とは無関係にループから脱 出する.通常はif 文を伴って使うことが多い.図1にフローチャー トを示す.
図 1: break文を使って,ループからの脱出する構文
\includegraphics[keepaspectratio, scale=0.8]{figure/break.eps}

2.1.0.2 ループのスキップ

ループ処理中にcontinueに出会うと,それ以降のループブロックの処理がスキップ される.ただし,継続条件式が正しい限り,ループ処理は続けられる.通常はif文 を伴って使うことが多い.図2にフローチャートを示す.
図 2: contineを使って,ループブロックをスキップする構文
\includegraphics[keepaspectratio, scale=0.8]{figure/continue.eps}

2.1.0.3 無条件分岐

goto文により強制的にプログラムの制御を移すことができる.この文に出会うと, goto文が示すラベルに実行が移る.if文と共に用いられることが多い.もちろ ん,単独で使用することも可能である.ただし,goto文はプログラムの流れがわか りにくくなるので,使わないほうが良いとされている.しかし,二重以上のループから一 気に脱出するときには有効である.break文で脱出できるのはひとつのループのみで ある.
図 3: goto文とラベルによる制御
\includegraphics[keepaspectratio,scale=0.8]{figure/goto.eps}



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著者: 山本昌志
Yamamoto Masashi
平成18年12月1日


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